四条烏丸は、京都の中心ではない?
あれは、まだ私が「ただの京都好きの人」だった頃、6年ほど前のことでしょうか。
ある人は言いました。
「四条烏丸は、京都の一等地なんだよ」
京都駅から、地下鉄で2駅というアクセスの良さ。
大手の3メガバンクが交差点の角地にドンと構え、祇園へと向かう四条通り沿いは、観光客がお金をジャラジャラと落としてくれる黄金ルート。四条烏丸は、そんなお金の匂いがプンプンする都会めいた場所です。
ただ、一生活者として、毎日のように界隈を通るようになった私から言わせてもらうと、四条烏丸が京都の中心だとは思いません。
・・・つまり、等身大の京都ではないゾ!!!
確かに、少し路地を入れば町家を生かした店舗やなどがあり、一見「京都に来た感」は感じられると思います。
かくいう私も、まだ京都に住んでいない頃は「京都っぽい」ものを見ただけで、「うわぁ、風情あるわぁ〜」と浮き足立っていました(単純)。
ただ、一度住んでみると、その感覚は一気に変わっていきました。観光客が殺到しているような場所にあるものは、どれもこれも虚構と化した観光資源の一つにすぎない・・・と。この変化、はじめは京都への「慣れ」なのかなぁと思いましたが、いやはや全くの見当違いでした。
そう、京都の別の場所に足を運ぶにつれて、そんなことはただの取り越し苦労だったとわかってくるのです。私は、京都に慣れてなんかいない。むしろ、まだ知らないことだらけだー!ってね。
「じゃあ、真の京都って一体どこだよ??」って声が聞こえてきそうですが。
それは後日また、書き連ねていくことにします。
最後に、誤解のないように補足させていただくと、観光色に染まりきった場所に関しても、「これもまた、京都の風景」と捉えている人はもちろんいると思います。そういった意見に反論するつもりは全くないです。
何事も、どう感じるかは人それぞれですしね⭐︎